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外部の力と、内部のパワー。


 もはや2週間前のできごとが遠い日のように……大阪日日新聞さんに土曜塾を取材していただいた記事は4日(土)に掲載されました。敷津はぐくみネットのFacebookページに掲載されています。
 https://www.facebook.com/shikitu

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 夏休み講座は、5日間集中で8月19~21日、24・25日となります。すでに対象である5・6年生には告知しており、申込書が集まりつつあります。7月11日(土)には、春プログラムの閉校式が行われます。

 新聞記事にもありますが、私は「経済格差を教育格差にしない」の1つのモデルケースになることを目指しています。あちこちで、放課後の学習支援や夕食サービスを合わせた支援活動が広がっています。「しきつチャレンジ教室」の見学をご希望の場合は、事前に敷津小・山口までお知らせください。



 
 さて、外部の力も借りつつ、「チーム敷津」も日々さまざまな取り組みをしています。

 今年のテーマの「命を学ぶ授業」では、5年理科の「ヒトのたんじょう」に素敵なゲストティーチャーがやってきました。2人目のお子さんを妊娠中の藤井先生です。普段は少人数指導で5年生に関わっていますが、この2回の授業はメインで行います。

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 理科の授業として必要な知識を教えながらも、小さな点ほどだった受精卵がお腹の中でどんどん育ち、そして産まれ出てくる生命力を、子どもたちが「自分ごと」として感じられる授業でした。

 学校ホームページに子ども達の感想を掲載していますので、またご覧ください。
 
 引き続き、色んな形で「命について考える」機会を持てればと思います。

 私も月に一度のスクリーンを使った校長講話では、「命発見!ビンゴ」を作って「五感で命を見つける」話をしました。「カエルの歌」を聞いたことのない子ども達のために、カジガガエルとウシガエルの声を流しました。私が子どものころは近所に沼があり、「ぶぉー…ぶぉー……」というウシガエルの声を、恐れながら通ったものです。今の子ども達には、想定外の声だったらしく、ゲラゲラ笑っていました。




 もう一つ、糸井教頭先生による5年国語の授業がありました。5年には、2名の中国からの転入生がいます。日本語の勉強もがんばっていますが、国語の授業についていくのは、厳しい状況です。そこで、春先からあちこちに問い合わせて、日本語指導の方法を模索していました。

 特に、大阪市の南小学校の校長・山崎先生にはお世話になり、学校にお邪魔して教材もいろいろ教えていただきました。そのご縁で、大阪教育大の先生とデイジー教科書という、マルチメディア教科書を使った日本語指導の準備も始めています。日本語指導のセンター校には、中国語訳の教材やリライト教材をいただき、少しずつそろってきたところです。

 私自身、国語を教えたり教材を作ったりするのは大好きです。

 5年の「世界でいちばんやかましい音」は、やさしい日本語に直したリライト教材を作りました。中国語と日本語の両方の語彙が増えるような指導を、少人数指導の先生にしてもらっています。最後に中国語で答えられるワークシートを用意し、教室での意見交流に入れることを目標にしました。みんなと同じ教材に取り組めたことで、本人達も自信になったようです。

 しかし、次の単元は「新聞記事を読み比べよう」。

 ただでさえ難しい単元です。でも、発想を切り替えると「中国の新聞と比べる」のも面白いんじゃないだろうか。それなら、中国語の話せる、そして国際理解教育の研究をしている糸井教頭先生にお願いするのが1番!

 駅やホテルに中国語の新聞がないか色んな先生に探してもらったり、糸井先生が中央図書館でコピーをもらってきたりして、授業に中国語と日本語の新聞を使うことができました。

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 新聞の構成は日本も中国も変わりません。そして、言語が違うとは言え、同じ漢字圏。子ども達は中国語や写真から内容を読み取って、気づいたことを発表していました。中国の児童にとっては、簡単に読み取れます。いつもの授業と逆ですね。音読もしてくれました。

 多国籍の児童がいる敷津小ならではの授業で、見ていた私も学ぶことの多い時間でした。
 
 今年は渡日児童の教育にも力を入れており、8月7日(金)には教育センターで糸井先生が敷津小の取り組みを発表することになっています。次回のブログでは、教務主任の根井先生が奮闘している「やさしい日本語プロジェクト」について、紹介する予定です。

  敷津小に来て、いろんな国が身近になりました。
 
 小さな学校ですが、スケールはでっかいなぁ、と思うこの頃です。
 世界規模で物事を見る力、日本語の難しさを客観的に知る機会が確実に増え、物書きとしても貴重な勉強をさせてもらっています。

 「ノートを開きます」「ノートを開きません」「ノートを開いておきましょう」「ノートを開きましたか」「ノート開きや~」……外国の人が目を回すのも当然、日本語の語尾は難しい!


 《最近の1コマ》

 先週の土曜日は、娘を連れて木津の朝市へ。

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 私が見ている「英国人一家、日本を食べる」のアニメに一緒にハマり、「この鰹節の固いの見てみたい」と言われて学校そばの木津卸売市場へ。実際に鰹節を触らせてもらいました。
 
 「だしの取り方」がアニメで紹介されていたこともあり、私もめったに(いや、高校の調理実習以来かも)やらない「昆布と鰹節でだしを取る」ことにチャレンジ。市場の目利きがおすすめしてくれた鰹節と昆布で、うまみたっぷりの白だしが完成!にゅうめんのつゆに仕立てて出したところ、家族みんなで飲み干してしまいました。

 つい「○○の素」とか「○○のタレ」みたいな便利なものに甘えてしまうんですが、機会を見つけて本物を体験するって大事だなぁと思いました。この鰹節屋さん、浪速区の食育まつりに出るそうなんで地域の方はチェックしてみてください!


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 ★敷津小学校・公式ホームページ★
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 できるだけ毎日更新を目指しています。授業の様子や舞台裏まで、ぜひ見てください! 
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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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