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2学期が無事に終わりました。


 25日、終業式を終えて子どもたちを送り出し、書類をいくつか片づけて委員会事務局へ。いろいろと来年度のことも含めてお願いに回っているうちに、猛烈な胃痛が……。やっとのことで、忘年会の会場にはたどりついたものの、ごちそうを目の前に挨拶だけで帰ってきました。娘が月曜日あたりに胃腸風邪で休んでおり、うつったのを気力で押さえ込んでいたのかもしれません。無事に2学期が終わった途端、寝込んでしまいました。


 それでも、少し回復したので昨日は「校長女子会」へ。

 同じ年に校長なった女性校長さん達が、声をかけてくださっています。年下で外から来た私にも、隔てなく率直な話をたくさんしてくださるので、楽しく本音で話ができています。学校現場に来て2年近く、浪速区の校長会をはじめ、こうした「人のつながり」をたくさんいただいたことを、ありがたく思っています。

 話題は来年の人事の悩み……。ベテランが抜け、中堅の人数が少なく、若手が多い「砂時計型」の年齢分布になっていることと、根源的なスタッフ不足はどの学校現場でも課題です。

 授業力・学級経営力・リーダーシップ・コミュニケーション能力(対児童、対保護者、対教職員、対地域)、事務能力・若手指導力など、複数のスキルを求められる中、すべてを備えた人材というのは存在しません。私自身、校長としてバランスが取れた存在でありたいと努めていますが、得意・不得意はあります。


 そこで大事なのが「チーム力」になります。


 誰かの弱点や抜けた穴を、みんなでカバーする。そんな話の中で、ある校長先生がこうつぶやきました。

 「どの学校にも『のりしろ』の部分があって、昔はその幅が大きかった。でも、今はもう『のりしろ』の部分がギリギリの学校がほとんど。一人倒れたら、回らない……」

 教務主任が担任をしていたり、教頭先生や校長先生が授業を持っていたり。
 どこの学校も「ギリギリ」なんだなと感じます。

 敷津小でも、職員室が空になることがあります。
 小規模校なので恵まれた点もあること、今のチーム力に感謝しつつも、学校現場の課題解決には「人的余裕」が必須だと、色んな場で訴え続けたいと思います。






 学校を助けてくれるものに、保護者・地域の力があります。
 12月23日(祝)には、その力をたくさんお借りして「もちつき・百人一首大会」を実施することができました。
 
 今まで地域行事で子どもは自由参加でした。それを「土曜授業扱い」とすることで全員参加にし、地域・保護者と子どもの顔と名前をつなぐ意図がありました。子どもたち全員にもちつきを体験させたい想い、保護者の皆さんにも手伝ってもらって横のつながりを作ってほしいという願いもあります。

 朝早くから、地域・PTAの方が準備をしてくださいました。

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 さすが、40年以上続く行事だけあって地域の方が手際よく動き、そこに新しい世代の人が加わることでノウハウが引き継がれていました。

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 晴れた穏やかな天気も味方して、子どもたちはおもちをついたり、丸めたり、食べたりと満喫させてもらいました。

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 先生がおもちをつく姿を、みんなで応援!数年勤めている教職員でも初めて参加した人が多く、地域の力を感じる機会となりました。

 おもちつきの準備の間は、糸井教頭が敷津小で始めた「五色百人一首大会」が講堂で大盛り上がり!

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 第5回目で初の全校大会となり、異学年でふれあう機会にもなりました。

 地域の方も保護者の方も、全員がひらがなで名札をつけてくださり、子どもたちにも名札を貼り、おかげで「みんなで声かけして子どもを守る」敷津らしさを一歩進める機会になったと思います。

 いつもはPTAの役員の方の負担が大きかったのですが、今回は多くの保護者の方にお手伝いいただき助かりました。横のつながりが生まれたことも、嬉しく思っています。

 「あんたが○○さんのとこの孫か!よっしゃ、がんばってつきや!」
 「おっちゃんのこと知ってるか?名前覚えて、困ったことがあったら声かけや!」


 そんな会話がもちをつく音の合間に聞こえ、幸せな気持ちになりました。

 初めてのことで、校内外で協力してくださったみなさんにはご迷惑をお掛けした点も多々ありました。反省点を集約し、また来年も続けていければと思っています。本当にありがとうございました。

 今回、プレスリリースも発信しています。朝日新聞と、大阪日日新聞に取材をしていただきました。ケーブルテレビのベイコムさんの地元ニュースにも取り上げられ、全校でテレビをつけて見ました。子ども達は大喜びでした!





 今年最後の「日経DUAL」の連載も掲載されています。

 ◆定期テストで身につける「仕事力」~ママ世代公募校長奮闘記
 http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=4314

 “社畜”と呼ばれる、企業に隷属してこきつかわれる人材が生まれるのは、従来の公教育が子どもを管理してきたせいだという批判があります。その視点も踏まえた上で、塾・予備校講師の経験、そして起業家としての経験、校長としての経験を合わせて思うことを書きました。一部の天才を除き、やはり「勤勉」と「誠実」の上に花は咲き、実りがあると強く感じています。

 自由な発想力をのばしつつ、社会人としての基礎力を鍛える。学校教育は数値化できない教育も、たくさん行っています。今回はあえて、数値化できる「テスト」を取り上げて書きました。多方面から教育を考えたくて、この連載を続けています。1つの視点として読んで、それぞれに考えるきっかけにしていただければ幸いです。


 さて、冬休み。
 
 大好きなフィギュアスケートを見ながら、積ん読を片づけ、子ども達に向き合うための体力を充電したいと思います。
 よいお年を!


 《最近の一コマ》

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 理科専科の井上先生と5年生が何やらごそごそ……。
 寄ってみると、ゴミ袋で作った熱気球!
 外気との温度差で、太陽が当たるとぐんぐん空に上がっていきました。
 子どもたち以上に、はしゃいでしまいました(笑)。

 理科に興味を持たせる授業をしてくださるので、感謝しています!

 
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★敷津小学校・公式ホームページ★
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307

 今年も色んな行事がありました。子どもたちも充実感いっぱいで、終業式を終えました。
 
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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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