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2学期が始まりました。

 2学期が8月27日に始まり、昨日の土曜日でプール納め。
 あっという間に夏が終わった気がします。

 プール納めを土曜授業にしたところ、低学年を中心に保護者の方が参観に来てくださいました。私は、昨年度に1・2年生とプールに入り損ねたのを後悔していたので、一緒に入ることに。初日には顔もつけられなかった児童が、果敢に泳ぎ、何より水泳の時間を楽しんでいます。案じられた天気もプール日和となり、ついそのまま3・4年生にも入ってしまいました。疲れたけれど、気持ちよかった!

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 ここからは運動会の練習が本格的に始まります。


 

 さて、敷津小では2学期から大きな変化があります。校長経営戦略予算で、家庭科・音楽・理科専科の先生に来ていただくことになったのです。家庭科は教育支援員で来てくださっていたベテランの先生にお願いし、音楽と理科はかなり苦労をして探しました。

 私の仮説は「定年や結婚で退職した先生で、フルタイムは無理でも得意教科だけ週2~3日なら教えたい、教えられる先生はきっといる」というものです。私自身が、塾講師を辞めて起業してからも、週に1度の非常勤講師や夏休み講習の講師を続けていました。会社が忙しくなってからは、児童養護施設の学習ボランティアで不定期に教えることを続けました。

 子どもと接する仕事が好きな人にとって、現場を離れるのは寂しいものです。でも、それぞれの事情で現在用意された雇用の枠にはまらないケースがある。塾業界は、女性のキャリアが積みにくい業界でした。結婚・出産・育児と、夜がメインの仕事は相性が悪いのです。腕のある女性講師がどんどん辞めていくのを、見てきました。

 塾講師は学生時代から授業を持ち、教員免許を取る暇がなかったり、取らなくても指導ができているため必要性を感じていない人が多くいました。私もその1人です。特別免許状の活用促進が取り上げられるようになりました。個人的に、期待を寄せています。

 小学校の元先生にも、きっと現場に出たい方がいるはず。そう信じて、探し始めました。音楽の専科講師の先生を探す上で困ったのは「中学校免許のみの小学校の専科講師」は実際にいるのに、「校長経営戦略予算では、中学校免許のみしか無い先生が授業を持っても単位認定はできない」というハードルがあったこと。「前例が無い」「報奨金ではダメ」ということで、今回はこのハードルを超えられませんでした。

 教育委員会の人事担当の方に「今後のためにも柔軟な対応をお願いします」と伝えて、一緒に「小学校免許を持つ先生」探しに協力していただくことに。講師登録名簿を過去までさかのぼって、理科と音楽の専科ができそうな先生を探してくださいました。

 そして、「週2~3日・専門科目だけ」を希望する先生に、実際に出会えたのです。介護のために早期退職され、家庭が落ち着いたので戻りたい、でもフルタイムは難しいと諦めていたベテランの先生が、現場復帰を本当に喜んでくださいました。音楽も理科も、大阪市の小学校で長く勤めてこられた先生です。きっと、他にもいるはずだと予想しています。現場経験豊富で意欲のある先生は、日本の教育の財産です。ぜひ、もっと多様なスタイルで活躍してもらいたいと願っています。

 来年度も予算が続くかは、わかりません。でも、小規模校でずっと諦めていた専科の先生に来ていただき、「半年でもいいから来てもらうこと」の価値をすでに感じています。特別教室の管理は、少人数で校務分掌の多い学校では手が回りません。音楽の増田先生が、懸案事項だった音楽室の整備を一気にすすめてくださいました。

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 音楽主任が心を残しながら産休に入っていたので、私も気にかけていました。授業も楽しみです!家庭科は今年度、赤松種苗さんとタイアップした「なにわ伝統野菜の調理実習」があります。家庭科専科の神山先生の指導を、母親視点でも楽しみにしています。理科はベテランの井上先生が、準備をしてくださっています。敷津小の学習園やビオトープの充実ぶりに、驚かれていました。

 高学年だけでなく、学校全体で専科の先生が子ども達と触れる機会があるように、考えていくつもりです。

 


 何か変化を起こそうとすると、必ず障害はあります。私も「たったこれだけのことになんて手間と時間がかかるんだろう」と、めんどくさくなることがあります。自営業からのギャップが、あまりにも大きい。戦略予算に限らず、仕事も家庭もいくつか思い通りに進まないことがあり、夏休み後半から悩んでいました。ただ、子ども達が学校に戻ってくると、一気に力が湧いてきて「よっしゃ、やれることは全部やってやろう」という気持ちになれます。

 先日、講堂であった金管バンドクラブの練習に、ぼんやりと出ていました。(一応、トランペットは買ったのですが、まったく上達しません)14日にある区民祭りに向けての練習。もう夕方近く、講堂は淡いオレンジの光に包まれ、子ども達のトランペットやユーフォニウムが柔らかく光っています。ふと後ろを見ると、校内学童にいる1年生達が音楽に導かれて入り込み、勝手に手拍子をしていました。もう練習は終わりかけていたところを、指導の根井先生が「手拍子隊のためにもう一度!」と、さっと手を挙げ、子ども達も疲れたところをひとがんばり。

 かわいい観客のための懸命な演奏、1年生たちの嬉しそうだけどはちゃめちゃな手拍子、そして流れる「明日があるさ」。


 ♪ある日突然考えた どうしてオレはがんばっているんだろう?
  家族のため?自分のため?答えは風の中
  明日がある 明日がある 明日があるさ ♪

 ※ここはウルフルズバージョンで!

 学校にいると、どんな映画や小説でも味わえない「やさしい時間」に出会えます。
 この風景と音の全てを忘れないでいたい。
 
 守るべきものと、変えるべきもの。

 迷いながらも、目の前の子どもたちのために粘り強く進もうと、子ども達の演奏に励まされました。
 3年の任期も、折り返し地点。

 正念場の二学期、新しくメンバーの増えた「チーム敷津」で乗り越えます。

 諸方面、突拍子もない質問や前例無き難題を投げかけるかもしれませんが、どうぞ一緒に知恵を出してください。よろしくお願いします!


 《夏休みの一コマ》

 s-石川パスタ

 昨年に引き続き、夏休みの楽しみは「ビストロ・石川」こと石川先生によるパスタ!学習園で取れた夏野菜や、福岡から買ってきた明太子など、ゴージャスなパスタをみんなで何度もごちそうになりました。
 
 今年で定年の石川先生、来年もパスタだけ作りに来てくださいよ~とお願いしたら怒られました(笑)。私にとっては、国語指導において尊敬すべき大ベテラン。残りの時間で、子ども達と一緒に私もたくさん学びたいと思っています。

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★敷津小学校・公式ホームページ★
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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