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奇跡の自然体験学習!


 7日の月曜日、天気図にはドーンと台風が渦巻いている。

 「3日間、何もできないかもしれないな……」

 そんな不安を抱きつつも、PTA会長の挨拶にハッとさせられました。

 「雨もまた、自然です」

 海でしかできない体験をさせてやりたい。でも、人の思うようにならないのが、自然。まずは安全を第一に、臨むしかない。6年担任のT先生が、学生時代にキャンプリーダーとして経験豊富だったこともあって、雨用のプログラムも用意してくれていたのも、安心材料でした。

 さて、3日間の結果は……

 ヨット

 海洋センターの方が3日目のOPヨットを2日目に移動してくださったこともあり、無事に全てのプログラムを終えることができました!晴れる場面もあり、「なんて運の強い子たちなんだろう」と何度もつぶやいたものです。

 しかし、2日目の「いかだ作り~野外炊飯~OPヨット」のスケジュール変更により、カレーをダッシュで食べて片付けを大人がやる事態に。本当なら片づけも子ども達がやってこその指導ですが、ここはせっかくの機会を活かしてもらうために、大人たちが必死で鍋や食器を洗いました。

 カレー

 ひっそりと片付けをする5年のT先生。引率のN先生と付き添いの看護士さんが、鍋と格闘している写真を取り損ねたのが残念!私も食堂と炊事場を行ったり来たりしていました。子ども達には、6年担任と後半戦から参加の元担任S先生がついてくれて、無事にヨットを終えることができました。

 海洋センターは移動距離が長く、階段を登ったり降りたりで筋肉痛になるほど。それなのに、カロリーたっぷりの海洋センターの食事で2キロも太る羽目に……。体力勝負の自然体験施設、代謝の落ちている大人は子ども達と同じ量食べると大変なことになると、お伝えしておきます。


 今回、プロの看護士さんに自然体験への同行を依頼しました。
 学校の安全を考え、養護教諭のO先生には学校に残ってもらうことにしたのです。

 校長経営戦略予算を使い、ツアーナースの派遣会社から複数の見積もりをとってお願いしました。私の感覚では派遣会社に頼み、経験のある方に来ていただき、派遣会社に全てを支払えばいいと思っていたのですが、交通費・宿泊費・食費などの費目分けが細かく、何度も書類を書き直してうんざりしました。

 現場が信用されなくなった過去の経緯もあるのでしょうが、そのためにあまりにも労力がかかり、かえって人件費のムダになっている状況が多々あります。報告のためのアンケートの多さにも、同じことを感じます。もう少し、現場を信じてほしい。

 手続き上の課題はありましたが、学校の安全については安心して出られました。また、看護士さんは優しい方で、子ども達にもすぐになじんで、体調管理を(のみならず鍋洗いや写真撮影まで)してくださいました。無事に終わって一安心です。

 この自然体験で唯一、天候の影響を受けたのがキャンプファイヤーでした。
 糸井教頭先生はやる気満々、学校から聖火ランナーとして颯爽とトーチを掲げて入場する予定だったのですが……

 seika.png

 室内のキャンドルファイヤーに変更となったため、ロウソクの火が消えないように恐る恐る入ってくるという、しめやかな登場となりました。

 それでも子ども達は大喜び、多くの子が「教頭先生は敷津小学校からロウソクの火を大事に持ってきた」と信じているようで、しっかりと「思い出の灯」として敷津の子の心に残りつづけることと思います。
 
 それにしても、教頭先生がそーーっと持ってくる姿があんまりにもおかしかったので、個人的には思い出し笑いのネタになっています(笑)。

 色々ありましたが、5・6年の最初の合同イベントが無事に終わりました。一緒に取り組んで深まった絆を、運動会や学芸会につなげていってくれると信じています。


 直後に5年の研究授業、そして夏休みまで残り一週間。
 懇談やお祭りの巡視など、盛りだくさんです。

 16日には、校長公募説明会のパネルディスカッションに参加します。

 教育委員会に頼まれて、プロフィールを作成しました。自然体験出発直前に慌てて作ったために、「午後に給食しか食べていない」スケジュールに見えてしまうのが情けない限りですが(いつも校務・研修・打ち合わせで満タンです!)、以下のページに載っています。
 http://www.city.osaka.lg.jp/jinji/page/0000274366.html

 管理職試験について、ある教職員がこんな話をしていました。

 「管理職を目指す人は、校務をやりながら難しい試験を乗り越えてなるという、やる気とプライドを持っているはずだったんです。今は、誰でも教頭先生になれてしまう空気があって、本来の『高いレベル』を求めて取り組む人のモチベーションを下げていると思う」
 
 公募制度の当事者の1人として、重く受け止めなければならない言葉だと思いました。
 16日は、経験から言えることを、率直にお話しする予定です。
  

 《先週の1コマ》

 トウモロコシ

 先月、5年の子ども達と「花粉をふさふさ」したお陰でこんな立派なトウモロコシができました!お店で売っているような粒の大きさ、おいしかったです。

 しかし、赤松種苗さんの協力で「なにわの伝統野菜を育てて調理実習をして食育を!」という計画は、自然体験学習中にやってきたカラスの大群により台無しに……。おいしいものを知っているカラスが、泉州水ナスを食い散らかし、スイカもメロンもダメにしてしまいました(涙)。

 カラス同士の口コミで「敷津小の野菜、おいしいで」と出回ったに違いありません。
 食べたかったなぁ、水ナス。
  
 PTA会長さんのセリフをもう一度借りるなら、「これもまた自然」。
 ひとまず、ネットを張るなどの対策を考えます。
 

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 ★敷津小学校・公式ホームページ★
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 今年も着衣水泳を実施しました。夏休み、水の事故に気をつける意識を持ってほしいと願っています。
 
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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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