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怒濤の芸術発表会!

 11月9日(土)、無事に敷津小の芸術発表会が終わりました。
 
 運動会から一ヶ月。

 各学年は「図工か家庭科作品1点、絵画か版画作品1点の合計2作品」と「2学年一緒に合奏1曲・合唱1曲」というハードなミッション。

 校長になれば何でも変えられるとお思いの皆さん、学校行事は着任時にはほぼガチガチに決まっており、加えて公募校長が気軽に「減らしたらええんちゃうん?」と言える状況ではありません。学校現場での教育実践が無いという、民間人校長ならではの負い目から遠慮がちになります。

 他の民間人校長には、もっと強いリーダーシップを発揮する方もいるのでしょうが、私は基本「まずやってみる、従ってみる」派なので……。


 やってみた結果、スケジュール管理面で大いに反省点がありました。

 私が気づかなかったのもありますが、芸術発表会の3日前に体育の研究授業が入っているため、講堂への作品搬入がギリギリに。担任の先生も、作品を仕上げさせつつ合奏と合唱の指導に研究授業の準備と、ハードな日程になってしまいました。

 救いだったのは、指導講評の先生が敷津小の前の校長先生だったので、校長室が作業が遅れている子の図工室となっている状態も、にこやかに受け入れてくださいました。申し訳ない限りです。


 「見られるのに強い」子ども達はさすが、通常授業より格段にはりきって体育の授業に臨んでいました。敷津小の研究授業は昨年に引き続き、体育です。

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 遅延録画装置を使い、自分やクラスメイトのマット運動のいい点・悪い点を見つけてアドバイスをしあう授業です。子ども達は活発に意見交換をしていました。
 

 さて、研究授業終了後に一気に講堂へのシート敷き、そして前日の作品搬入と展示です。

 まさに直前に仕上がった出来たてホヤホヤの作品もあり、その子ども達のラストスパートを受けて今度は教職員のがんばりどころです。その日は1日、発表会の方の緞帳の開け閉めや楽器の出し入れのリハーサルを行って疲れているところに、総出で遅くまで作業をしました。

 
 展示

 あーでもない、こーでもないと、どうすれば子ども達全員の作品が見てもらいやすいか、知恵をその場で繰り出しながらの作業です。一通り作業が終わったあと、こんな会話が交わされていました。


 「いやー最後には何とかなるもんだなぁ」
 「そう毎年言い続けて40年になるわ……」


 敷津小学校では、隔年で学芸会と芸術発表会があるために、複数回この学校で芸術発表会を経験しているベテランの先生は1人しかいません。今回はつくづく、ベテランK先生のイベントを仕切る実力と、教務主任のN先生のスピード感のある仕事っぷり、チーム敷津の臨機応変な対応力に惚れ惚れしました。


 私も校長という枠を超え、チームの一員として参加できて達成感を感じています。


 ただ、管理職としては「何とかなった」ことに甘えず、時代も子どもも変容した中でのスケジュールの見通しや、若手の先生の指導力も踏まえた計画に変えていかなければいけない、と強く思っています。

 作品を十分余裕を持って仕上げられた学年もありましたので、その辺りは単学級の弱点である「学年で相談しながら進められない」点を補う方策を考えていきます。


 何時間も練習し、準備し、発表会はたったの2時間、それも一回きり。
 あとは、子ども達の力を信じるしかありません。


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 5・6年生の合唱は、「さとうきび畑」でした。職員室では「ざわわ」で通っていましたが(笑)。この歌そのものが胸に迫ることと、この人数で精一杯歌っている姿に思わず涙がこぼれてしまい、気づかれないよう装っていましたが、後ほど高学年女子に取り囲まれ「校長先生、泣いてたやろ!」とからかわれました。

 
 「うまい・へた」という次元を超えた、胸に響く音楽がある。


 1・2年生の元気いっぱいの歌声、それをコントロールしようと必死の指揮を振る担任の先生の姿。彼女がどれだけこの1ヶ月、子ども達のことを考えて奮闘してきたか知っているだけに、両方の姿に感じ入るものがありました。

 3・4年生は、妊娠8ヶ月で産休目前の先生が主に指導してくれました。

 「あまちゃんオープニング曲」「潮騒のメモリー」を見事にリコーダー合奏に仕上げ、パーカッションも加えた完成度の高い合奏にしていました。合唱では声が塊になって講堂に響き、子ども達が大好きでこの歌を歌っている、というのが伝わります。胎教として、これ以上は無いステキな音楽になったことと思います。

 5・6年生の合奏は、最初の不安な状態からいきなり完成品を聞かされたので、この1ヶ月の上達ぶりにびっくりしました。心を合わせないと、合唱も合奏も完成しない。自然体験学習などでセットで動くことの多い高学年の絆が、一層強くなったのを感じました。

 
 金管バンドもその成長ぶりに驚きました。人数の少ないバンドだけに、一人ひとりの音の大きさが勝負です。敷津小では3年生のメンバーもおり、彼らの精一杯の演奏としっかりした音に感心しました。多忙な中、バンドの指導をしてくれている先生達にも感謝です。
 

 最後の全校合唱は、歌詞と一緒に学校での子ども達の笑顔をスクリーンに映しながら(教務主任N先生の力作!)の「アンパンマンのマーチ」。保護者の方からの評判も良く、子ども達も歌いながらだんだん嬉しくなってきてしまったのか、特に低学年の歌声が爆発していました(笑)。

 まさに「そうだ うれしいんだ 生きるよろこび」を、会場の皆さんに感じてもらえたのではないかと思っています。

 
 私は、2時間の間に何度も涙腺と格闘していました。

 
 そして、当日はスタッフの足りない学校をPTAの役員の方が中心となって、受付を担当してくださり本当に助かりました。詩吟での出演・作品出品には地域の方々、校区内の中華学校からも出演をいただき、温かいつながりに満ちた芸術発表会でした。


 反省はまた今後、来年・再来年と引き継いでいきます。
 この衝撃的な忙しさから解放されるまもなく、二学期のまとめに向かっていく学校生活。

 
 私もいろいろ書類をためこんでいるので、月曜から集中します!



 《今週の1コマ》

 
 芸術発表会から帰り、夕方から夜まで一家4人で保育園へ……
 「もう一つの学芸会」が私を悩ませているこの頃。

 保育園の劇

 ウチの保育園では年長にあたる「ぞう組保護者による劇」が定番となっており、働く保護者を毎週土日に招集して劇の練習や準備が進められているのです。信じられない!しかも妙に本格的!

 父親はカエル役でセリフの暗記で必死、母親は衣装係で写真の「水の精」のふさふさを30個作る羽目に。結局、夫と娘の力を借りて一家で内職(泣)。

 
 一歳の子から目が離せないので、結局は衣装の打ち合わせもろくにできず、同じく連れて来られた子ども達がふざけて暴れたりケンカしたりするのを、指導する役目になってしまっています。何だか学校にいるのと変わらない……。ダンスパートは全員参加なので、これまたステップが踏めずにオタオタしています。

 熱心にやってくれている人がいると、「もーいいじゃん、こんなに気合い入れなくても」「そもそも働いて疲れてるところに、土日潰れるとか無理!」とか言い出しにくいんですよね。PTA行事も、そういうことが多いんじゃないかと、親側の視点で考えることが多いです。

 こういうのって、OBが「ウチらも乗り切った、やってみたら楽しかった(実際、楽しい面もあります)、だから続けてよね」という、過去からの申し送りという圧力があるんちゃうかなとも思っています。

 実際、公立保育園であるウチの保育園は「なんで働く親がここまで!?」という行事や会合が多いので、頭がイタイです。


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 ★敷津小ホームページ★
 
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 芸術発表会の写真は、月曜日以降に掲載予定です!


 
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テーマ : 小学校
ジャンル : 学校・教育

Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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