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運動会、終わりました!


 天気が案じられた日曜日でしたが、素晴らしい晴天に恵まれました!

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 素晴らしすぎて熱中症の心配をしなければならなかったほど……お陰ですっかり焼けました。

 ついでに何名かの保護者の方に「上下白じゃないんですね(笑)」と声をかけていただきました。ええ、そうなんです、優しい女性教職員の皆さんからの「下が白だと女性は特に気になる!」「そんな伝統はン10年前の話!(地域によると思いますが)」と援護射撃があり、下は黒で出ました。

 一応、言い出しっぺである教頭先生と記念写真だけ撮影。
 
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 そして使い道が思いつかない白ジャージが手元に残ってしまった……


 
 さて、今回感じたのは子ども達の「見られる力」です。


 保護者の方や、地域の人に自分達は見られている。
 「ええとこ見せたい!」想いが、子ども達の力を引き出す。


 いつも「敷津はええ学校やね」とパッと見た外部の人に言われるための指導はしたくない、と考えています。たとえば、統率が取れている、マナーがいい。もちろん、そうであることは彼らの将来のためでもあるし、校長として褒められたくないと言ったら嘘になります。

 でも、指導が行き届いていていい学校ですね、と対外的に言われるための「大人都合の指導」はいらない。

 これは担任の先生に対しても同様で、学級経営の指標を単純な「言うことを聞くクラス=いいクラス」という測り方はしていません。体裁を整えるための指導より、子ども達ひとりひとりの課題に向き合える指導の方が大切です。その結果、子ども達が力を出した姿が、自然と外部にも評価されればいいと思っています。

 今回の運動会の中で、見た目には頼りない場面もあったかもしれません。でも、この半年の成長と1ヶ月の練習を見てきた私には、「今、ここで彼や彼女が精一杯の力を出している」それぞれの姿だけで全員の子ども達が100点でした。


 また、大人が仕向けなくても、子ども達は「見られている」と予想を超えた力を出すんだなぁとも感じました。

 
 特に、1・2年生の「ソーラン節」が始まった場面には感心しました。
 音が一瞬飛んで、CDが冒頭に戻ってしまったのです。

 担任は子ども達を元の位置に戻してやり直しをさせようと、手振りで指示をしましたが子ども達は動作を止めません。そして、延びた分の音をしっかり聴きながら、同じ姿勢で待ち、次の動作にスムーズに入りました。

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 これは「体裁だけの指導」では、できないことだと思うのです。指示待ちの子ども達を育てているのではなく、音を自分で覚えるねんでと教え、何度も練習をしてきた結果です。「積み重ね×見られる力」で、子ども達はカッコよく踊りきれたのだろうと思います。


 3・4年生は、私も一緒に振りを覚えて休み時間などに楽しく踊らせてもらいました。照れてふっきれた動作ができなかった子たちが、本番ではイキイキとステップを踏み、思いっきりジャンプしていました。まぶしかった!


 5・6年の組体操にも、当日までに、そして本番にもドラマがたくさんありました。個人情報になるので書きませんが、その1つ1つを保護者の方に伝えたい想いでいっぱいです。そもそも、5・6年生合わせて30名に満たない敷津小では、本来は何十名、100名超の中から選ばれた体格や体力の子がやるべき「10人タワー」を、精一杯の力を合わせて成立させます


 男子が一回でビシっとタワーを成立させた時。
 1度崩れた女子のタワーが、再チャレンジで組み上がった時。


 過程を知るだけに、余計に胸が熱くなりました。ずっと練習を見てきた教師、彼らを何年も学校で見守ってきた教師はなおさら、感慨深い瞬間だったと思います。過程あってこその、本番。行事のための行事ではない、学校が各種行事に取り組む意義を感じる運動会でした。

  
 さて、私は子ども達を応援する一方で、ご来賓の方々や地域の方へのご挨拶が主な仕事です。


 暑い中、たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。また、受け付けやお茶出し、場内巡視などをPTAの方々にサポートしていただき、感謝しています。いろんな役目を分担していただく中、我が子の晴れ姿を見たり撮ったりできただろうかと、保護者視点で案じてもいました。



 まずは、校長になって最初の運動会を終えました。

 過程からちょこちょこあった道具探しやスケジュール管理のトラブルをざっと見直し、来年、同じことを繰り返さないよう整理しておきます。


 「全体練習前日に大玉ふくらましてないことに気づいた事件」
 「前々日に突然アンプが壊れて当日じゃなくてホンマよかったね事件」
 「去年、白が勝ったと思い込んでいたら赤だったのに直前で気づいた事件」
 


 ……など、さまざまありましたが、無事に終わりました。今回も、教職員の皆さんの「自律的に動く」フットワークの良さに感心しました。なにせ、人数は少なくてもイベント規模は大人数の教職員がいる学校と一緒。プログラム作り、時間管理、放送、会場設営、道具のチェックなどなど、膨大な量の業務を20名足らずでやっています

 役割が重なるためしんどい中、体育主任のN先生の臨機応変さと、ベテランの先生方の「あれってどうなってんの?」という助言と、学生スタッフの若い力に助けられました。各担任の先生は指導をしながらの各種業務で大変だったと思います。


 マスコミに小学校教育の「陰の苦労」はあまり表に出ません。
 こうした舞台裏を、ぜひ知っていただけたら嬉しく思います。



 《先週の一コマ》


 運動会が終わってすぐ、学校は万国旗の代わりに洗濯したビブスの旗でいっぱい。「ビブス祭り」になっていました。後片付けも運動会のうち!

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 ★敷津小学校ホームページ★

 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 多忙で更新できていませんが、明日には運動会記事をアップ予定です!
 

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テーマ : 小学校
ジャンル : 学校・教育

Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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