最近の報道について


 公募校長を巡る報道が続いている中、別の校長のピンチヒッターでこちらのシンポジウムにパネリストとして出席しました。


 民間人校長とともに「民間人校長」を考える ―学校の教育は変わるのか―
 http://www.kansaikodomo.com/



 私は保護者の立場の方が多いのかと思っていましたが、元校長先生や現役の教職員の方が多く「現役民間人校長」として座っているのが辛い場所でもありました。しかし、私の周りの教職員や校長先生方が、気を遣って言わないでいてくれているであろう厳しい意見を聞けて、改めて責任の重さを感じました。


 また新たに教育実践の豊富な方々とご縁をいただけて、嬉しく思いました。
 
  
 私1人では何も変えられない。
 まずは「チーム敷津」が一丸になること。

 学校で起きるできごとの小さな変化をすくい取り、耳を傾け、改善について教頭先生や教務主任の先生と意見交換をしながら進めています。ベテランの先生方も、積極的にアドバイスをくれますので、有り難く思っています。


 次に、教育委員会の事務局の方や他の校長先生方とつながること。

 たまたま、報道が重なる中で日経の最新記事が更新されました。
 私にアドバイスや温かい言葉をくださる、浪速区の校長会の話を書きました。

 
 「民間人校長不要論と向き合う」 ~ママ世代公募校長奮闘記(10)
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1601M_W3A910C1000000/


 「経済格差を教育格差にしない」志を持っていて、目の前に公募があって、合格しただけでした。論文や面接の過程で、政治的な立場や施策への賛否を明確に確認された覚えはありません。教育振興計画については、中身を全て読んで(当時は素案でした)自分の思うところを話しました。


 小学校は地域性が出ますので、現場に行かなければわからない。


 私は塾講師として全くカラーの違う地域(京都市左京区、京都市伏見区、長岡京市、摂津市、大阪市城東区)に勤め、さらにその塾で3~5つの小学校が通ってきている環境で客観的に地元の小学校を見ていました。

 教育振興計画は盛りだくさんであり、特に英語やICT教育に関してはそれぞれの学校の課題や研究テーマに合致したものから進めていく形になります。

 大阪市のすべての校長は振興計画を読み込み、現場の課題とすり合わせて優先順位をつけ、自校の運営計画を実行しているところにあります。

 
 やるべきことを現場でやっているだけですが、最近は「公募校長の存在そのもの」が政治的な道具にもなりつつあり疲弊しています。 自分は、本来いてはならない場所にこの年齢で立たせてもらっているという自覚は大いにあります。勉強はしてもしても足りません。


 一方で、子どもにとって私が公募であるか否かは関係がないので、常に「規範となる大人」でいたいと考えています。夏休み中、トイレや図書室の掃除をせっせとしていたためラフな格好になりがちでしたが、2学期からは毎日スーツを心がけています。

 
 そうしなければ、子ども達は年齢的なこともあり、校長先生としての私を軽く捉えます。

 朝、門に立つ時に「オフィシャルな格好で子ども達を迎える」「笑顔で、大きな声で、いい姿勢で迎える」ことを意識しています。これについては、学校の伝統やそれぞれの校長先生の考え方があると思います。


 一方で、学校の中は人数が少ないこともあり、私もあちこちの教室に入り、こまめに動かなければなりません。汚れることを恐れていては、やっていけません。ジャージ姿で活動していることもあります。


 もう一つ、シンポジウムで指摘された「素人が授業を評価できるのか」「授業をしたことのないお前に言われても、というのが教員の本音」という意見も、もっともだと思います。研修の際、OB校長先生方には「子どもの視点で見なさい」と指導を受けました。まずは、児童の反応と成長を観察しています。

 塾講師としての経験は、プラスにもマイナスにもなることを自覚しています。研究授業やベテランの先生が行っている指導を通じて、小学校における授業の評価ポイントを学んでいます。
 
 ただ、この「授業評価」については、教頭先生の視点と指導を基本にして、意見交換をして固めていく方針です。あとはできるだけ授業を多く見ることに尽きます。そのためには書類仕事や来客や全体研修がもう少し少ないと助かるのですが……


 学ぶことの多い中、次々と起こる課題に向かい合う日々です。

 
 2学期は、まず運動会を大きなケガ無く事故無く終わらせること。
 ヒヤリハットが続いているので、火曜日からは「しきつ警報」をまた出すつもりです。

 ケガ

 

《最近の1コマ》


 小学校がステキなのは「季節感」にあふれているところ。
 学習園を通じて、旬を知る機会にも多く恵まれています。

 こちらは4年生が育てていた落花生~

 落花生

 初めて実がなっている様子を見ました!
 花が咲き、土にもぐって水分を確保し、実になると知りました。

 そして「ゆでて食べるとおいしい」ことを、職員室でみんなと分かち合いました(笑)


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★敷津小学校ホームページ★

 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 先日の参観日&保護者会の様子です!


 私が自然体験学習の映像を編集、糸井教頭プロデューサーに「あの曲がいい」「ここはもう少しスローに」と言われながら完成させました。保護者の方にカッター漕艇を漕ぐカッコイイ子ども達の姿を見てもらえて、私も嬉しい上映会でした。

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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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