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さぁ夏休み!

 昨日から、敷津子ども会の野球チームが、石川県中能登町へ野球交流のために出かけています。40年続く交流で、区切りの年になります。

今日の夜の交流会に合流するため、朝から高速バスで石川県へ向かっています。サンダーバードで行く予定が、台風11号の影響で怪しいためバスにしました。車中で1学期を振り返りながらブログを更新します。

 




1学期が終わりました。4月当初は「これから1年、また長いなぁ」と思っていましたが、本当にあっという間です。

3年目となると、各種行事には慣れましたが、教育行政も変化があるのと、何より目の前の子どもが成長・変化していくので、こちらもアンテナを高くしていかなければなりません。子どもの姿が見えにくい夏休みは、毎年気がかりです。夏休み中でも、気になることがあれば相談してもらえると、有り難いです。



 先日、民生児童委員と校長の意見交換会があり、区役所で話し合いがありました。そこで話題になったのは、「民生委員として、できる支援がわからない」というものでした。

 地域での見守りと言っても、最近は「知らない人についていかない」という指導をしている以上、「この人は安全な人だ」と子ども達がわからなければ「声かけ事案」となってしまいます。

 そこで、お忙しいところをお願いして、終業式の日に子ども達に紹介する時間を持つことにしました。台風でどうなるかと思いましたが、民生主任児童委員の岩崎さんと谷川さん、子ども会の会長の東さんにお越しいただきました。

 
※警察の方と、なぜか教頭先生も並んでます(笑)


地域のスポーツクラブにも関わっている岩崎さんが、質問をしました。

 「オッちゃんのこと、知ってる人!」

 半分ぐらいの手が上がりました。

 「しっかり顔を覚えて、声をかけてや」

 子ども達が安心して話せる大人を、学校でつなぐのは効果的だなぁと感じました。3名ともに、お子さんが敷津小の卒業生です。谷川さんが「娘はずっと金管バンドをやっていました」と話してくださると、金管の子ども達が笑顔になりました。

東さんは、子ども会の代表として学校のさまざまな場面で顔を見せてくださっているので、ほとんどの子ども達が知っています。皆さん、雨の中を来ていただき、ありがとうございました!

 学校という場を軸に、縦(過去~現在)と横(地域・外部団体)とつながって、子ども達を育てていく。公立小学校の役割を、強く感じる場面でした。


  



さて、今日のメインは1学期にスタートした「やさしい日本語プロジェクト」のご紹介です。

 敷津小では、外国にルーツを持つ、または外国から来た児童や保護者の方が増える中、日本語指導や国際理解教育に取り組んで来ました。

 ある日、校長会で「日本語で伝えるコツ」の冊子を紹介していただきました。※以下のページからダウンロードできます。
http://www.osakavol.org/08/multicultural/guidebook.htmlhttp://www.osakavol.org/08/multicultural/guidebook.html


  
持って帰って職員室で何となく話していたところ、教務主任の根井先生が「そう言えば、『梅雨の候、皆様におかれましては……』なんて文章を一生懸命、辞書で引いてくれている人もいるやろうなぁ」とつぶやき、「学校の文書を『やさしい日本語』に変えましょう!」と提案してくれました。

 そして、すばやくこんな文書を作ってくれました↓



教職員に意見を聞き、PTA実行委員会でも説明して、敷津小の文書は「やさしい日本語」で作り直されることになりました。

 私も娘の学校や息子の保育園から山盛りのプリントが届きますが、忙しくてチェックしきれていません。「シンプルに用件がわかるプリント」は、日本語が苦手な人に限らず「みんなにやさしいプリント」になります。

 今まで日付を変えれば使えていた文書を、コツコツと根井先生が打ちかえてくれています。個人的にツボだった傑作は……


【Before】

 着衣水泳学習について

 梅雨の候、保護者の皆様におかれましては、ご健勝のこととお喜び申し上げます。また、平素は本校教育活動にご理解、ご協力を賜りありがとうございます。
 
本校では日頃より「命を大切にする教育」を行っておりますが、5、6年生では、その一環として着衣水泳を行います。着衣水泳は、水難事故を想定して、衣服を着たままプールに入り、水中での感覚を体験し、救助を待つまでの間、浮かんでおく方法などを学習するものです。
 
学習参観の位置づけではございませんが、ご都合のつく保護者の方はどうぞご来校ください。また、各家庭におかれましても、この機会に、命の大切さはもちろん、夏の水難事故防止についてお話をしていただけたらと思います。




【After】

服を着て水泳をします


 水に落ちてしまったときに溺れてしまわないように、服を着たままプールに入って、命を守る練習をします。その用意(持ち物)をお願いします。参観ではありませんが、都合が良ければ見に来てください。

 
 

……このシンプルさ!わかりやすさ!ちょっと無礼な感じになるという欠点もありますが、圧倒的に伝わりやすくなっています。

定型文を外す、不要な説明を削る、漢語や敬語を減らすだけでも、かなりわかりやすくなります。敷津小のプリントは、続々と「やさしい日本語」に切り替わっているところです。

 
教職員の負担になる業務は、3年目になっても正直なところ頼みづらいなと思うことがあります。すべての学校発信の文書を作り直すのは、大変な労力です。それが教職員の中から提案され、みんなが「いいね!」と賛同して進んでいくスピード感に、私の方が圧倒されました

 体育主任や金管バンドから出る文書など、それぞれの担当者やPTAのみなさんも、「やさしい日本語」を意識して作ってくれています。

 前の文書と見比べる度に、日本語って面白いなぁ、難しいなぁと職員室で話題になっています。

先日、特別支援学校の先生に巡回相談をお願いした際、敷津小のホームページに掲載されていた「やさしい日本語」の文書がわかりやすく、自校でも取り入れたいと言っていただきました。

 実践したことを発信して、横に広がっていく積み重ねで、学校が抱える課題解決ができれば嬉しいです。私もまた、いろんな学校の事例から勉強をさせてもらっています。


 
先日は、大阪市立の高校の教頭先生が集まる研修に、講師として呼んでいただきました。たまたまAmazonで「企画力」の本を探していて私の『企画のネタ帳』を読まれた教頭先生がいたそうです。講演に行きたいなと思って検索したら、私が大阪市の校長になっていたので、出張依頼を出したとのこと。ご縁を感じます。

 以前はセミナー会社経由でやっていた「ビジネスアイデア発想法」や自治体向けの「企画力向上研修」のプログラムを久々に引っ張り出し、練り直して臨みました。一生懸命聞いてくださって、嬉しかったです。

 
中でも「学校広報」は私の得意分野なので、もっと伝えたいと思うことがあります。そこで、この夏は教育論文の形でまとめることにしました。

終業式の日、8月生まれのスピーチが当たっていたので、子ども達の前で「先生も自分で夏休みの宿題を出します」と論文にチャレンジすることを伝えました。

 ただでさえ、行事盛りだくさんで熱い敷津の夏。子ども達に負けないよう、私も燃えて過ごしたいと思います!

 
《掲載情報》

 日経DUAL・ママ世代公募校長奮闘記
 「仕事が社会とつないでくれた~台湾の女性校長インタビュー」
http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=5508&bpnet


校区にある大阪中華学校の陳校長先生は、私の憧れの女性校長です。なぜ日本に来て、どんな経緯で校長先生になったのだろうと、以前からお話を聞きたいと思っていました。言葉のわからないまま日本に嫁いで来てからの人生を、笑いあり涙ありでお話してくださいました。誌面の都合で短くまとめていますが、小説にしたくなるほどドラマチックで魅力的なインタビューでした!

 ※無料会員になると読めます。


《先週の1コマ》



 PTAの皆さんが、給食エプロンの点検や補修をしてくださるという有り難いお話がありました。夏休み中に実施のため、終業式1日前に子ども達がエプロンを持って帰って翌日に全部回収できるかどうか……ちょっと難しいなぁ……こっちで洗おう!と、各担任が終業式終了後に洗濯機を回していました。



 「こんなの初体験です!」「人数が少ないからできるよね」と言いながら、雨だったので廊下にどっさり干しました。

 火曜日、物干し用のヒモが切れて全部廊下に落ちているという悲劇がありませんように……。


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★敷津小・公式ホームページ★
http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
学校のプリントがアップされていますので、参考にしてください!着衣水泳の指導案も掲載しています。

Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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