2学期が終わりました。

 教頭先生から「2学期は長そうに見えるけれどあっという間ですよ!」と言われていた通り、まさにプールからクリスマスまで駆け抜けた4ヶ月でした。初めてだから戸惑う部分もあって、追われている感があったのかもしれませんが、いやいや、きっと来年も「あっという間」に感じるのでしょう。

 うっかりしていたら3年の任期は、何もできずに終わってしまう。

 手続きの煩雑さや進まない予算執行に、「え!?そ、そんなに遅いの!」と騒ぎ続けた2学期。予算が出たのは夏の終わりですが、三者見積もりやら予算枠変更やら工事日程の都合が積み重なり、この有様です。


 テレビ

 図工室に届いているのに設置できない教室用テレビ&DVDデッキ、6教室分。3学期に入って最初の土曜日に、ようやく取り付けです。システムだけが悪いのではなく、自分も行事に追われて書類の処理が遅れたのもあります。

 「視聴覚環境を整え、映像を活用した授業や英語教材の導入に取り組む」

 3学期にようやく滑り込めそうですが、教頭先生からは「3学期はもっと転がるように、あっという間に終わりますよ!」と脅されているので、心づもりはしておきます……。






 さて、校長ブログを更新できない間に、日経の電子版はかなり前に掲載されていました。


 「スマホネイティブに困惑中~ママ世代公募校長奮闘記」
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1102L_R11C13A2000000/


 50代の校長先生方からはお叱りを受けそうな記事ですが、これが「今の子ども、これからの子ども」を取り巻く現実です。そして多くの共働き家庭の、本音です。やることが多過ぎて、構っていられない。静かにしていてくれると、有り難い。

 そして、親自身にもスマホは魅力的なツールです。産後の授乳期は、私自身が中毒になりかかっていました。その時期に書いた記事があります。


 「スマホ育児はじめました~依存と活用の紙一重」
 http://mamapicks.jp/archives/52082521.html
 ※オチの写真にギョッとするでしょうが、実話です(涙)。
 

 中高生がスマートフォンを握りしめて勉強にならないのも、よくわかります。受験業界にいた人間として、「携帯切らずして合格ナシ!」とあちこちの進路講演で訴えていました。どの口が言っているのか、恥ずかしい限り。大人でさえ、自制が難しい。子どもなら、なおさらです。

 日経の記事を書いた後、息子からiPadとスマホの存在を忘れさせるのに成功。絵本やシールで何とかごまかしています。休日にはモノレールと阪急電車の両方が見える魅惑のスポットで、寒さに震えて抱っこし続ける苦行も……。


 小学生になれば、今度は「ゲームを与えるかどうか」という問題がありますよね。6歳の娘のサンタさんの手紙には、ついにDSらしきものが登場。


 手紙


 「にじいろのげーえーむ」は売ってないので、サンタさんは別の物をお届けしました(笑)。自分自身がファミコン世代ですし、デジモノ大好きなので、頭から否定はできません。「時間管理が自分の意志でできるかどうか」が、与える時期の見極めかなと考えています。






 敷津小学校では、懇談前に「家庭学習力アンケート」を実施いたしました。
 以下の冊子で見かけ、ダウンロードしたものです。
 http://berd.benesse.jp/berd/center/open/syo/data_syo.html


 1~3年生は保護者の方と一緒に、4~6年生はセルフチェックの上で保護者の方にも見てもらう形で実施しました。アンケートの意義は、3つあります。


 (1)データを取得し、指導の参考にすること。
 (2)答える中で、ふりかえりを行うこと。
 (3)学力向上のため、必要な項目を示すこと。

 

 私が見ても、このアンケートの求めるレベルは高すぎます。特に裏面の「学習の仕方をノートにつけている」子など、予備校生でも見かけませんでした。多少の項目変更は必要かと思っています。

 それでも、「理想の学習態度」を示すことには、意義があります。小規模校は特に「目指すべき指標」が曖昧になります。たくさん褒められるし、競争相手や憧れる対象も少ない。勉強でもスポーツでも、高いレベルを知らなければ、伸びしろは小さくなりがちです。

 
 アンケートの項目を「自分には無理!」と思わずに、「中学に行くまでに持っておきたい力だ」と考えてほしい。その指標に足りない自分を見つめて、対策を考えてほしい。実際に、1つでも2つでも課題を克服してほしい。特に高学年の児童に、そう願っています。


 返却用の個人シートに、各学年で気をつけてほしい項目を絞ってお伝えしました。低学年なら「早寝・早起き・朝ごはん」とゲームやテレビの時間管理。中学年は自主的に家庭学習をする習慣づけと、月に1~3冊の読書など。

 
 私は、子どもの力をとことん信じています。
 何度も何度も、子ども達が予想を超える姿を見てきました。

 
 大人の期待値の低さが、子どもの可能性を狭めています。「ここまでできれば十分」「前より良くなった」と褒めることは大事。同時に「もっとできるんちゃうん?」と高いレベルや広い世界を教えてやることも、学校の大事な務めだと考えています。


 「家庭学習力」という言葉は、誤解を与えるかもしれません。家庭の教育力という意味ではなく、子どもが「自分で家庭学習をする力」=「自立学習の力」を見る意味のアンケートです。また、効果的なふりかえりになるように改善しながら、定期的に実施できればと考えています。


 まずは、無事に2学期を終えることができました。

 組体操やダンス、合奏・合唱、作品づくり。最初は「無理!」と逃げ腰だった子ども達に「大丈夫」「できるって!」と声を掛け続け「できた!」にしてしまう指導者の力と、子ども達の成長に何度も心を揺さぶられました。不覚にも、高学年女子には「校長先生、また泣いてた」とチェックされるようになっています(笑)。


 あっという間の、そして濃密な4ヶ月でした。




 《今週の1枚》


 昨日、普通に職員室に座っていてビックリしました。

サンタ2

※糸井教頭の机周りは、年明けにはとても美しい(はず)です。

 
 メリークリスマス!



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★敷津小学校公式ホームページ★
 
 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e611307
 大阪の小学校でも珍しい「敷津レンコン」、木津市場でも買えない希少品です!

テーマ : 小学校
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Tag:校長日誌 

プロフィール

山口 照美

Author:山口 照美
前・大阪市立敷津小学校校長。現在は別の形で公教育に関わっています。

大阪市の公募で採用された民間人校長の1人。塾の校長経験を経て起業し、広報代行会社の経営やセミナー講師を11年間務めた後、2013年4月より3年間、校長職を務めました。

介護福祉士の夫と小3の娘、3歳の息子(2016年現在)に支えられ、「経済格差を教育格差にしない」を目標に、企画力と行動力で教育に関わり続けます。

著書『企画のネタ帳』(阪急コミュニケーションズ)『売れる!コピー力養成講座』(筑摩書房)『現代語で読む「たけくらべ」』(理論社)など。

日経DUAL連載中
http://dual.nikkei.co.jp/list.aspx?rid=1436

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